現在、日本では脊柱側弯症の治療法は、経過観察、装具治療、手術の3つしか選択肢が与えられておりません。
脊柱側弯症(思春期特発性側弯症、成人側弯症)の方に世界の最先端の治療法をご紹介します
私共は、エビデンスのある、最も効果的な、ドイツのシュロス法の運動療法プログラム=シュロスベストプラクティスと、最新のCheneauタイプの装具 ゲンシンゲン装具Gensingen Brace by Dr.Weiss®を日本の特発性側弯症のお子様方、及び成人の患者さんにご提供いたします。
学校健診などで早期に発見された側弯症は、経過観察という名のもとに次のレントゲン検査まで放置されているのが実情です。そして次の検査で側弯がコブ角25°以上に進行していた場合には装具の着用が、45°以上ならば手術が勧められてしまうのです(年齢、骨成熟度によります)
側弯症は年齢が若いほど、角度が小さいほど、保存療法(手術をしない治療法=側弯に特化した運動療法と、正しい装具の着用)の効果が出やすいのです。
経過観察とされた早期の側弯症には、積極的に運動療法を取り入れるべきなのです。
シュロス法は90年以上前にドイツのカタリナ=シュロス女史により始められた運動療法です。脊柱を立体的(3D)に矯正していく画期的なこの運動療法は娘さんのクリスタに継承され世界中に広まっていきました。然しながらオリジナルシュロスは動きが複雑で、多くの用具を使い、また運動時間も長い、大変根気のいる運動療法でありました。
カタリナの孫であり、クリスタの息子であるDr.Hans Rudolf Weiss はこのシュロス法の効果はそのままに、日常生活の中に簡単にとりいれることのできる現代的な運動療法、シュロスベストプラクティス プログラムへと進化させました。
当社の代表である石原は、思春期特発性側弯症の子供を持つ母親として、手術以外の治療法はないのか、日本で処方されている、側弯の進行を遅らせることだけを目的とするのではなく、コブ角も見た目も改善していけるような効果の高い装具はないのか、と悩んでいました。
そしてアメリカのSRS(Scoliosis Research Society)やヨーロッパの側弯症の保存療法の学会SOSORT(International Society on Scoliosis Orthopaedic and Rehabilitation Treatment)に参加し、イタリアやフランス、スペインなど多くの治療法の中でもDr.Weissのシュロスベストプラクティスとゲンシンゲン装具が最高であると確信したのです。
患者さんにとって装具治療は大変負担の大きなものです。ましてや思春期の子供達には、まるで鎧のように、大きく、重く、見た目も着け心地も良くない装具は、どれほど受け入れ難いものでしょう。それを我慢して学校にも着けていき、寝る時にも着けていたとても、大した効果は得られない場合が多いのです。なぜなら日本の装具は(世界のほとんどの装具は)改善を目的としたものではないからです。
Gensingen Brace by Dr.Weiss® = ゲンシンゲン装具は、側弯の改善を目的とした装具で、その効果については既にエビデンスがあります。
側方だけの変形でなく、脊柱の生理的な弯曲を取り戻し、捻れも矯正しようとするこの3Dの装具は、CAD/CAMの技術を使うことで、ドイツまで行かなくても、ドイツのDr.Weissに処方してもらい、日本に輸入することができるようになりました。思春期の子供達だけでなく、中高年の方にも効果がみられます。
私共はSchroth Best Practice International Bracing Centerとして認定された日本で唯一のセンターです。装具をしているのに進行している、手術しかないと言われている、軽度だけれど今のうちにもっと良くしたい、側弯による腰痛、背部痛、曲がっていく背中が心配、などでお悩みの方は是非一度ご相談下さい。
会社設立までのSTORY
側弯症の子供の母親として、当社の代表石原は、娘に側弯症の手術を受けさせたくない一心で、日本ではまだ否定されている側弯症のための運動療法を探そうと決意し、3年間専門学校に通い2009年に柔道整復師の国家資格を取得しました。
そしてヨーロッパの側弯症の学会SOSORT(International Society on Scoliosis Orthopaedic and Rehabilitation Treatment)に単身で4年続けて参加し、世界には長い歴史をもつ側弯症の運動療法が多数あることを知りました。
そしてまずイタリアのSEAS(Scientific Exercises Approach to Scoliosis)のアジアで初のセラピストとなりました。SEASの運動療法、Active Self Correctionは既に成人していた娘のコブ角を減らすことに成功し、石原は運動療法の必要性を痛感したのです。
そして更なるリサーチを重ね、エビデンスがあり、最も信頼でき、効果があるのはドイツのシュロス法であると確信するに至りました。しかしながら90年の歴史を持つオリジナルのシュロス法はあまりにも複雑で面倒、現代の日本の子供達には到底継続できるものではないと思われました。
ところが、シュロスファミリーの3代目であるDr.Hans Rudolf Weiss は、彼の祖母であるカタリナ=シュロス女史のシュロス法を、その効果はそのままに、大胆に現代的に改良し、全く新しい運動療法 Schroth Best Practice を作り上げていたのです。
そうとわかれば、Dr.Weissに直接教えを乞うしかありません。
2014年の秋、石原はFrankfurtの郊外、GensingenのDr.Weissのクリニックを訪ねました。
これが、Schroth Best Practice®とGensingen 装具を日本に輸入し、側弯症は正しい治療により改善することができるのだということを患者さんに知って頂こう、という活動の始まりでした。
世界の最先端の側弯症治療
Schroth Best Practiceは患者さんが取り組みやすい、また生涯にわたり継続しやすい運動療法です。
側弯症のカーブは患者さんによって違います。私共はそれぞれの患者さんのカーブのタイプや程度に合わせた運動療法を指導します。
そしてさらに効果的な治療法としてGensingen Braceという装具があります。
特に、成長が著しい時期には進行のリスクが高いので、本当に効果のある装具を着用し、運動療法と併用することが大切です。
この装具が従来の装具と一線を画すのは、側弯の進行を遅らせるだけでなく、改善する可能性が大いにあるという点です。さらに、小さく、軽く、着け心地がよく、見た目もはるかに可愛いので、子供達が治療を継続しやすくなるという利点もあります。脊柱の捻れや生理的な前弯後弯まで考慮して、子供達の体の見た目を改善するように、3Dで設計される装具なのです。成人の方々にも見た目の改善、脊柱のサポートや腰痛、背部痛の軽減が期待できます。
カーブが小さければ小さいほど、年齢が若ければ若いほど、効果は出やすいのです。
せっかく早期に発見した側弯症は放置せずに、なるべく早く治療を始めてあげましょう。
成人の方の場合は、子供の時の側弯が進行したことで、ひどい腰痛や背中の変形に悩み、病院に相談に行ったけれど、“悪くなったら手術をしましょう、それまでは痛み止めを飲むか、湿布を貼るくらいしかすることはありません”と言われてがっかりなさっている方が多いようです。昔は側弯症は成長期が終われば進行しない、と言われていましたがそれは間違いです。特に30°を超すカーブの方は中高年になってから年に1~2°ずつ進んでいくといわれています。何もしないで放っておいてはいけません。姿勢を意識するだけでも見た目はかなり変わります。
私共では患者さんが運動や装具の目的を理解して治療を継続していけるように指導してまいります。教育というべきかもしれません。自己を認識したうえで、姿勢の記憶を書き換えていくのです。
側弯症は、悪くなるものは何をしても悪くなる、と成り行きを見守るだけではなく、積極的に改善に取り組むことが大切です。