従来の装具は、現状維持を目的として作られており、装着時にもあまり矯正力が高くはないようです。ゲンシンゲンブレースは改善させるための装具であり、矯正力が高いことが最大の利点です。また、軽く小さく、装着時にも目立たず、着け心地が格段に良いため、思春期のお子様方には受け入れやすい装具と言えます。装具自体の見た目も全く違います。
矯正力の高さ
これは第7回日本保健医療学会研究報告大会(2015年3月14日)で発表した、ゲンシンゲンブレースの高い矯正力を示した症例です。
同じようなダブルカーブでともに14歳女児ですが、一般的なボストン型の装具(写真上)ではわずかな矯正しかみられません。
一方、ゲンシンゲンブレースでは40度のカーブが17度まで矯正されています(写真下)。
ボストン型の装具で進行を抑えられず、40度を超えて病院で強く手術を勧められていたのですが、ゲンシンゲンブレースに代えてから30度以下まで改善されています。
シンプルなデザインと使いやすさ
ゲンシンゲンブレース(GBW)を4方向から見てみましょう。3カーブ、胸椎右凸のタイプです。左肩をぐっと上げ、左背側にはゆとりがあり,
胸椎のカーブを左凸の方向に誘導し、体幹の捻れも矯正するように設計されています。無駄なパーツはなるべく取り外し、小さく、動きやすく、快適に着けられるようにしてあります。胸や腰の周りが不必要に出っ張らないので、装具を装着していることが目立ちません。